建売住宅の内覧会で確認すべきチェックポイント16選

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内覧会でまず確認するべきは、図面や仕様書どおりに建物が仕上がっているかという点と、床や壁、設備にキズや不具合がないかという点です。建売住宅では建築の過程を買主が見る機会がほとんどなく、引き渡し前のこの内覧会が実質的に唯一の確認の場になります。竣工検査や完成検査と呼ばれることもあり、契約者本人だけでなく家族が同席して分担しながら確認するケースも増えています。入居してしまうと、生活の中でついたキズなのか工事中のキズなのか見分けがつかなくなり、後から補修を頼みづらくなってしまいます。この記事では、内覧会の流れや持ち物、玄関からキッチン、浴室、外まわりまでの場所別チェックポイント、そして不具合が見つかったときの対応方法や契約不適合責任の考え方までをまとめて解説します。

目次

内覧会は引き渡しの1か月前が目安、竣工検査とも呼ばれます

内覧会とは、建物の完成後、正式な引き渡しの前に、買主が施工会社や売主の担当者と一緒に現地を訪れ、仕上がりを確認する場のことです。注文住宅では施主検査という呼び方をされることが多いのですが、建売住宅の場合はすでに完成した住宅を購入する形になるため、この内覧会が唯一の詳細チェックの機会になります。

確認することは大きく二つに分かれます。一つは、完成した住まいが契約時の図面や仕様書のとおりに造られているかどうかです。設備の仕様やオプションの有無、間取りの寸法が契約内容と食い違っていないかを見ます。もう一つは、内装や外装にキズ、汚れ、施工不良がないかどうかです。床や壁紙のキズ、建具の建て付け、設備の動作確認がこれにあたります。

内覧会が行われる時期は、引き渡しのおよそ1か月前が目安とされています。万が一不備が見つかっても対応する時間を確保し、当初予定していた引き渡し日をずらさずに済ませるためです。内覧会から引き渡しまでは1週間から2週間程度を見込んで、あらかじめ売主や施工会社と打ち合わせておくとよいでしょう。提示された日程が引き渡し直前すぎると感じたら、遠慮せず日程の相談をしてみてください。

所要時間は1〜2時間、時間交渉と家族の分担がカギです

一般的な内覧会は、担当者の立ち会いのもと、玄関から各部屋、水まわり、収納、外まわりへと順に案内されながら進みます。所要時間は物件の広さにもよりますが、一戸建てで1時間から2時間程度が目安です。駆け足で確認すると見落としが増えるため、事前に「じっくり時間をかけて確認したい」と伝えておくと安心です。

当日はまず担当者から図面や仕様書に基づく説明を受け、その後は各部屋を回りながら実際に手を触れ、目で見て確認していきます。気になる箇所が見つかったら、その場でマスキングテープなどの目印を貼り、担当者に伝えて記録してもらいます。最後に指摘箇所の一覧を確認し、補修スケジュールの説明を受けて終了となるのが一般的な流れです。

現場には売主と買主、仲介業者の三者が立ち会うのが通常で、買主側は契約者本人に加えて、配偶者や同居家族が参加するケースも多く見られます。家事動線を主に担う人と、日中在宅することが多い人など、異なる視点を持つ家族が複数で確認すると、一人では気づきにくい点を補い合えます。可能であれば家族で分担して各部屋を担当すると、限られた時間でもより多くの箇所を見ることができます。

補修が必要な箇所が見つかった場合、内覧会のあとに補修が行われ、改めて確認会が設けられることもあります。買主が指摘した傷や汚れ、不具合を売主側が補修し、その仕上がりを確認してから正式な引き渡しとなる流れです。補修が終わっていない状態で急いで引き渡しを受けてしまうと、後から対応してもらえなくなる恐れがあるため注意が必要です。

持ち物はメジャーと懐中電灯、タオルが必須です

必須アイテムとして挙げられるのは、契約時に受け取った図面、筆記用具、カメラやスマートフォン、そして精度の高いコンパクトメジャーです。図面は、実際の間取りや寸法、設備仕様が契約どおりになっているかを照合するために使います。メジャーは家具や家電のサイズ確認だけでなく、床や壁の傾き、寸法の食い違いを測る場面でも役立ちます。

持っておくと便利なものとしては、懐中電灯が挙げられます。床下収納の中やクローゼットの奥、天井裏の点検口など、照明だけでは見えにくい場所のキズや汚れを確認するときに使います。タオルの持参もおすすめです。内覧会では実際に水を出して給水・排水を確認することが多く、水が飛び散る場面があるためです。

そのほか、コンセントの通電確認用のドライヤーやスマートフォンの充電器、キズか汚れかを見分けるためのティッシュペーパー、家具の下や収納の奥をのぞくための手鏡もあると安心です。筆記用具は複数本用意しておくと、家族で分担する際にも困りません。床に膝をついたり収納をのぞいたりしても気にならない、動きやすい服装で臨みましょう。

玄関とリビングでは建具とクロスの浮きを見ます

玄関の鍵とたたきのひび割れ

玄関ドアの開閉がスムーズか、鍵の抜き差しに問題がないか、ドアクローザーの動作に不具合がないかを確認します。たたきの部分にひび割れや欠けがないか、シューズボックスの扉の開閉や棚板のがたつきも見ておきましょう。

リビングと廊下の床鳴りと窓の建て付け

床や天井、壁を中心に確認します。床の軋みや傾きは、実際に部屋の中を歩き回ることで確かめられます。壁や天井のクロスにシワや浮き、継ぎ目のズレがないかも目視で丁寧に見ていきます。窓の開閉や鍵、いわゆるクレセント錠の動きも合わせて確認し、網戸の破れや建て付けの悪さがないかも見ておきます。コンセントやスイッチの数と位置が図面どおりになっているかも忘れずに確認してください。

キッチンと浴室は通水して不具合を確認します

キッチンの排水と収納下の水漏れ跡

水道を実際に流し、排水がスムーズかどうかを確認します。シンク下の収納を開けて、配管まわりに水漏れの跡がないかも必ず見ておきましょう。コンロの点火や換気扇の動作、食洗機やビルトインオーブンなど設置されている設備が問題なく作動するかも確認します。収納扉や引き出しの開閉、キッチンカウンターや床材のキズ・浮きは、目で見るだけでなく手で触れながら確認することが大切です。

浴室や洗面所、トイレの水圧と排水

浴槽や壁、床にキズやひび割れがないか、排水口の水はけが悪くないかを確認します。シャワーの水圧や、追い焚き機能があればその作動も見ておくとよいでしょう。洗面台では蛇口からの水漏れ、鏡の曇り止め機能、収納扉の建て付けを確認します。トイレは水を流して流れ具合を確かめ、便座の開閉や温水洗浄機能の動作もチェックしておきます。換気扇の音や風量も合わせて確認しておくと安心です。

各居室と収納はコンセント数を図面と照合します

寝室や子ども部屋などの各居室では、床、壁、天井のキズや汚れ、クロスの浮きを確認します。窓やドアの建て付け、クローゼットの扉やハンガーパイプのがたつき、コンセントの位置と数についても図面と照らし合わせながら見ておきましょう。

収納や押入れは、奥まで懐中電灯で照らし、内部にキズや汚れ、カビの跡がないかを確認します。棚板のたわみや、扉のレールの動作も見ておいてください。

外壁や外構、バルコニーは防水とひび割れを見ます

外壁にひび割れや塗装のムラ、コーキングの不備がないかを目視で確認します。バルコニーの防水加工の状態、排水溝の詰まりの有無、手すりのぐらつきもチェックが必要です。外構部分では、フェンスや門扉の建て付け、駐車場のコンクリートのひび割れなども見ておくとよいでしょう。

電気設備は照明とブレーカーのアンペア数を確認します

すべての照明器具のスイッチを実際に操作し、点灯を確認します。分電盤の位置や、契約したアンペア数と一致しているかも見ておきましょう。インターホンやモニターの動作確認、床暖房や浴室乾燥機など特殊な設備があればその作動も確認します。

こうした確認では、床や壁に傾きがないか、建具の建て付けが正常か、塗装にムラがないかなど、職人の作業が丁寧に行われているかを見ていくことになります。工事中についたフローリングのキズ、壁紙の汚れ、設備の初期不良がないかを、細部まで確認する意識を持つことが重要です。

防犯性は鍵の種類と周辺の死角の両方が見どころです

内覧会というと室内の仕上がりに意識が向きがちですが、防犯性の確認も欠かせません。建物そのものだけでなく、周辺環境にも目を向ける必要があります。窓の鍵が防犯性の高いタイプになっているか、1階の窓や勝手口に補助錠が付いているか、死角になりやすい場所がないかを確認しましょう。

内覧会は通常日中に行われるため、夜間の様子までは分かりません。可能であれば別のタイミングで、夜間の街灯の明るさや人通りの状況を確認しておくと、実際の暮らしをイメージしやすくなります。周辺の防犯灯の位置や、死角になりそうな塀・植栽の有無も合わせて見ておくとよいでしょう。

不具合の指摘は写真と書面での記録が対応の分かれ目です

気になる箇所を見つけたら、その場で放置せず、必ずその場で指摘します。部位や現象、位置を明確に記録し、マスキングテープなどで目印をつけて、その番号と撮影した写真を対応させておくと、後から見返したときに分かりやすくなります。担当者に口頭で伝えるだけでなく、自分自身のメモにも残しておいてください。指摘事項は書面やメールなど記録に残る形で共有してもらうと、後々のトラブルを避けやすくなります。

内覧会で買主が指摘した傷や汚れ、不具合は、その後売主側で補修されます。補修が完了したことを確認する確認会を経てから、正式な引き渡しとなるのが望ましい流れです。指摘した内容が直っているかを再度自分の目で確認せずに引き渡しを受けてしまうと、後になって対応してもらえないというトラブルにつながりかねません。

引き渡し後に不具合が見つかった場合でも、完成から間もない物件であれば、買主側の使用による傷や汚れでない限り、売主や施工会社が補修に応じるのが一般的です。ただし、内覧会の際に指摘していなかった箇所は、いつ、どのような原因でできたものかの判断が難しくなり、対応してもらえない可能性が高まります。引き渡し後に不具合を見つけた場合は、速やかに売主や施工会社に連絡して現地を確認してもらい、該当箇所を写真に残しておくことをおすすめします。

契約不適合責任は引き渡し後2年、構造部分は10年保証されます

建売住宅を含む新築住宅の売買契約では、契約不適合責任の期間を引き渡し後2年以内と定めていることが多く、建物の基本構造部分については、住宅品質確保促進法、いわゆる品確法に基づく保証が別途適用されます。法律上、新築住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分については、引き渡しから10年間の保証が売主や施工会社に義務付けられています。

対象保証期間の目安根拠
構造耐力上主要な部分・雨水浸入防止部分引き渡しから10年品確法に基づく法定の義務
契約不適合責任全般引き渡し後2年以内が一般的売買契約の取り決め
内装・設備などの部位別保証部位ごとに異なるアフターサービス規準

建築設備の機器本体や、室内の仕上げ・装飾、家具、植栽など比較的見つけやすい不具合については、引き渡し前の内覧会の時点で指摘し、補修を求めておかないと、後から契約不適合責任を追及できなくなる可能性があります。内覧会でチェックしなかった箇所は、後から言いにくくなるということです。

多くの新築住宅では、内装や設備などの部位ごとに不具合が見つかった場合に備えて、売主や施工会社との間でアフターサービス契約を結びます。契約時には、部位別に修理対応期間を定めたアフターサービス規準が買主に渡されます。この規準には、クロスや床材、建具、給排水設備などについて、それぞれ何年間の保証が受けられるかが明記されています。内覧会の場でこの規準の内容も改めて確認し、保証の対象範囲や期間、連絡先を把握しておくと、入居後に不具合が見つかった際にもスムーズに対応してもらいやすくなります。

ホームインスペクターの同行は施工不良の見落としを減らします

住宅の構造や施工に関する専門知識がない状態で、限られた時間の中ですべての不具合を見つけ出すのは簡単ではありません。そこで検討したいのが、専門家であるホームインスペクター、住宅診断士に内覧会への同行を依頼する方法です。

ホームインスペクターは、住宅の構造や設備に関する専門知識と経験を持ったプロフェッショナルです。事前にホームインスペクションを依頼して当日同行してもらうことで、素人目では気づきにくい施工不良や、将来トラブルにつながりかねない箇所まで、専門的な視点でチェックしてもらえます。費用はかかりますが、住宅という高額な買い物であることを考えれば、安心材料として検討する価値は十分にあるでしょう。

引き渡し前の内覧会でよくあるトラブルやクレームの多くは、こうした専門家によるチェックを挟むことである程度未然に防げます。特に建売住宅の場合、購入者自身が設計や施工の過程に関与していないケースがほとんどのため、注文住宅以上に完成後のチェックの比重が高くなります。

建売住宅は工程を見られない分、内覧会の比重が高くなります

建売住宅は、注文住宅とは異なり、すでに完成した状態、あるいは完成間近の状態で購入するのが一般的です。そのため建築中の様子を細かく確認する機会がなく、内覧会が唯一の詳細チェックのタイミングになるケースが多くなります。注文住宅では施主が建築過程で複数回現場を確認できますが、建売住宅はこの点が大きく異なります。

また、建売住宅は分譲地内で複数棟が同時に建てられることも多く、施工のスピードが重視される傾向があります。そのため、細部の仕上げにばらつきが出やすい面があります。内覧会では図面との照合だけでなく、実際に自分の手や目で一つひとつの部位を確認する姿勢がより重要になってきます。

引き渡しを急かされるように感じても、指摘した不具合の補修が完了し、自分自身が納得できるまでは、無理に引き渡しに応じる必要はありません。住宅は数十年にわたって暮らす資産です。焦らず、納得のいくまで確認する姿勢が、後悔のない住まい選びにつながります。

よくある後悔は断熱材の落下やコンセント不足です

内覧会を経験した人の声を見ると、後になって気づいたポイントがいくつか共通して挙がっています。一つ目は施工不良の見落としです。断熱材が落ちていたケースや、内覧会の時点では見た目がきれいに見えたのに、入居してすぐ水漏れが起きてしまった体験談があります。内覧会は目視での確認が中心になるため、壁の中や床下といった見えない部分の不具合は見落とされやすいものです。

二つ目は時間不足による確認の甘さです。内覧会が30分や45分程度に区切られてしまうと、すべての部屋や設備を十分にチェックしきれません。担当者のスケジュールもあるため無制限に時間を確保できるわけではありませんが、事前に必要な時間を伝えておき、余裕を持ったスケジュールを組んでもらうことが大切です。

三つ目は防音性の確認不足です。隣家との距離や壁の構造によって、生活音や話し声がどの程度聞こえるかは物件ごとに異なります。日中の内覧会だけでは体感しづらい部分ですが、窓を閉めた状態と開けた状態の両方で、外部からの音の入り方を確認しておくとよいでしょう。

四つ目はコンセントや配線位置の確認不足です。トイレにコンセントがなくウォシュレットを取り付けられなかった、電気の配線位置を事前に確認していなかったために家電の配置に苦労した、といった事例が報告されています。図面だけでなく実際の生活動線をイメージしながら、コンセントの位置と数を一つひとつ確認しておくことが重要です。

五つ目は専門家に依頼しなかったことへの後悔です。自分たちだけで内覧会に対応しようとしたものの、専門的な施工品質の確認を進めるうちに自信をなくし、内覧会が終わる頃には不安だけが残ってしまったという声もあります。こうした後悔を避けるためにも、事前準備の徹底や、必要に応じた専門家への依頼を検討する価値は大きいといえます。

天井裏と床下の点検口では断熱材と漏水跡を確認します

内覧会では、目に見える内装だけでなく、天井裏や床下といった普段は見えない部分の状態も、点検口を通じてある程度確認できます。天井裏の点検口は、躯体の状態や漏水の有無を確認するために開けるもので、建物の状態を長期的に把握し維持管理していくうえで重要な役割を果たします。内覧会の際に点検口を開けてもらい、懐中電灯で照らしながら、断熱材が適切に施工されているか、隙間なく敷き詰められているか、変色やシミなど漏水を疑わせる跡がないかを確認しておくと安心です。

床下点検口についても同様で、給排水管の漏水チェックや、将来の交換工事の際に使われる重要な開口部です。床下の配管まわりに水漏れの跡がないか、断熱材や防湿シートがきちんと施工されているかを、可能な範囲で確認しておきましょう。近年の住宅では気密断熱タイプの点検口が採用されることも増えており、こうした点検口は断熱等性能等級などの省エネ基準に対応した高い気密性能を持っています。点検口自体の建て付けや開閉のスムーズさも確認しておくと、将来のメンテナンス時にも困りません。

設備の使い方と保証書類はこの場でそろえて確認します

内覧会は、単に不具合を探すだけの場ではありません。契約どおりに建てられているかどうかを確認するのと同時に、住宅に付属する設備機器の使用方法や取り扱い上の注意点について、担当者から直接説明を受けられる貴重な機会でもあります。

給湯器やIHクッキングヒーター、浴室乾燥機、床暖房、換気システムなど、初めて使う設備については、操作方法をその場で教えてもらいながら覚えておくと、入居後に慌てずに済みます。分からない点はその場で質問し、疑問を残さないようにしましょう。

あわせて、各種の取扱説明書や保証書、アフターサービス規準書、住宅設備の保証カードなど、引き渡し時に受け取る書類が一式そろっているかもこの場で確認しておくことをおすすめします。どの部位が何年間保証されるのか、不具合が発生した際にどこに連絡すればよいのかといった連絡先情報は、入居後にすぐ確認できる場所に保管しておくとよいでしょう。書類に不明な点があれば、内覧会のタイミングで担当者に確認しておくと、入居後のトラブル対応もスムーズになります。

地盤調査報告書も内覧会のタイミングでもらっておきます

内覧会は基本的に建物そのものを対象とした確認の場であり、土地の調査を行う場ではありません。それでも建売住宅を選ぶ際には、地盤に関する書類も確認しておきたいところです。新築の建売住宅では、通常、着工前に地盤調査が行われています。担当者に依頼すれば地盤調査報告書を見せてもらえるはずですので、内覧会の機会にあわせて写しをもらっておくとよいでしょう。

地盤調査の結果、その土地の地盤が弱いと判断された場合には、地盤改良工事や補強工事が行われます。新築の建売住宅であっても地盤改良工事が実施されている物件は少なくないため、自分が購入する物件が地盤改良を行っているかどうかを、契約前あるいは内覧会の段階で確認しておくことが望ましいといえます。その土地がかつて川や池、沼の近くであったか、以前は田んぼだった埋立地であるかといった立地条件も、地盤の安定性を知るうえで参考になります。地盤調査報告書の内容が専門的で分かりにくい場合は、ホームインスペクターなど専門家に解説してもらうのも一つの方法です。

雨の日の内覧会は水はけと防音を確認できる機会になります

内覧会の日程は売主側の都合で決まることが多く、必ずしも晴天の日に実施できるとは限りません。しかし雨の日の内覧会には、晴れた日には分からない情報を得られるという利点があります。住まいで過ごすのは天気のよい日ばかりではないため、雨の日こそ物件の状態を見極める機会になります。

雨の日ならではのチェックポイントとしては、まず室内での音や明るさの確認が挙げられます。屋根や窓に雨が当たる音が過度に響かないか、外からの走行音や人の声がどの程度聞こえるかを雨天時に体感しておくと、入居後の暮らしを具体的にイメージできます。

また、キッチンや浴室、トイレといった水まわりに加えて、納戸やウォークインクローゼットなど湿気がたまりやすい場所についても、カビ特有のにおいがしないかを確認しておくとよいでしょう。バルコニーは、雨天時に水はけの悪い箇所がないかを実際に確認できる貴重な機会です。特にバルコニーの排水溝まわりに水たまりができていないかは、晴れた日には気づきにくいポイントです。

内覧会の日程を選べる状況であれば、あえて雨の日を選んでみる、あるいは晴れの日の内覧会に加えて、別日に雨天時の様子を見に行けないか担当者に相談してみるのも一つの方法です。

内覧会は確認会を経てから引き渡しを受けるのが安心です

建売住宅の内覧会は、完成した住まいが契約どおりに造られているか、そしてキズや汚れ、設備の不具合がないかを確認できる重要な機会です。入居後には生活キズとの区別がつきにくくなり、工事中についたキズであっても補修を依頼しづらくなってしまうため、内覧会は気になる点を無償で補修してもらえる、実質的に最後の機会だといえます。

事前に図面やメジャー、懐中電灯、タオルなどの持ち物を準備し、玄関からリビング、キッチン、浴室、各居室、収納、外まわり、電気設備まで、場所ごとのチェックポイントを一つずつ丁寧に確認しましょう。防犯性の確認や、夜間の周辺環境の把握も忘れずに行うと安心です。不具合が見つかった場合は、その場で指摘し、写真や書面で記録を残すこと、そして補修が完了したことを確認してから引き渡しを受けることが、後々のトラブルを防ぐポイントになります。

契約不適合責任やアフターサービス規準の内容もあわせて把握し、必要であればホームインスペクターなど専門家の力を借りることも検討しながら、納得のいく内覧会にしてください。しっかり準備をして臨めば、安心して新生活をスタートさせられるはずです。

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