注文住宅のウッドデッキ完全ガイド|天然木・樹脂の素材選びから費用・メンテナンスまで

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注文住宅にウッドデッキを設置する際、素材は天然木と人工木(樹脂木)の2種類から選べます。天然木は自然な風合いが魅力で、ソフトウッドなら初期費用を抑えられ、ハードウッドなら20年以上メンテナンスフリーで使用可能です。一方、人工木は耐久性とメンテナンスの手軽さを両立しており、近年人気が高まっています。費用はDIYなら10万円程度から、業者依頼なら25万円〜100万円程度が目安となり、素材やサイズによって大きく変動します。この記事では、注文住宅のウッドデッキについて、素材ごとの特徴や費用相場、メンテナンス方法まで詳しく解説していきます。家族のライフスタイルに合った最適なウッドデッキ選びの参考にしてください。

目次

注文住宅のウッドデッキに使われる素材の種類と特徴

ウッドデッキの素材選びは、設置後の満足度を大きく左右する重要なポイントです。ウッドデッキに使用される素材は大きく分けて「天然木」と「人工木(樹脂木)」の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。用途や予算、ライフスタイルに合わせて適切な素材を選択することで、長く愛用できるウッドデッキを手に入れることができます。

天然木の2つの分類:ソフトウッドとハードウッド

天然木は「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2つに分類されます。それぞれ原料となる樹木の種類が異なり、耐久性やメンテナンス頻度、価格帯に大きな違いがあります。

ソフトウッドとは針葉樹から取れる木材のことで、比較的柔らかく加工しやすいのが特徴です。代表的な樹種としてはウエスタンレッドシダー(米杉)、国産ヒノキ、国産スギ、サイプレス(豪州ヒノキ)などが挙げられます。ソフトウッドのメリットは、軽くて柔らかく肌触りが良いこと、他の木材と比べて価格が安いこと、DIYでも扱いやすいことです。密度が低いため軽量で、加工のしやすさからDIY初心者にも人気があります。一方、デメリットとしては耐久性が低く腐りやすいこと、防腐処理を行っても耐用年数が3〜5年程度と短いこと、定期的なメンテナンスが必須であることが挙げられます。

ウエスタンレッドシダー(米杉)は北米原産のヒノキ科針葉樹で、特にカナダのブリティッシュコロンビア州に広く育成しています。「カナダ杉」「ベイスギ」とも呼ばれ、気乾比重は約0.35とソフトウッドの中でも屈指の軽さを誇ります。レッドシダーに含まれるツヤプリシンという成分には防腐・防蟻効果があるため、防腐・防蟻塗装をしなくても一定の耐久性があります。ウッドデッキの使用期間を10年〜15年程度と考えており、保護剤を塗り直すメンテナンスが苦にならない方にはおすすめの素材です。

国産ヒノキは加工性と保存性に優れ、国産材の王様とされてきた木材です。スギよりも成長が遅く年輪の幅が狭くなっていますが、ばらつきは少なく、反りや狂いも少ないです。水に強いことと良い香りが特徴で、昔から浴槽や桶に使われてきました。ただし、使い方や保管方法、環境によっては早く腐ることもあるため、ウッドデッキに使う際は各部の納まりや塗装などによって腐りにくくする工夫が必要です。国産スギはヒノキと同様に塗装や注入によって屋外での使用も可能になりますが、ヒノキよりも傷が付きやすい特徴があります。

サイプレス(豪州ヒノキ)は針葉樹でありながら密度が高く耐久性が高いことから、ハードウッドと紹介されることも多い木材です。ソフトウッドの中ではトップクラスの耐久性を持ち、「世界一シロアリに強い木」ともいわれています。日本では「豪州産ヒノキ」と呼ばれますが、日本のヒノキよりも強度・耐久性に優れています。

ハードウッドとは広葉樹から取れる木材のことで、強度や耐久性が非常に高いのが特徴です。代表的な樹種としてはウリン、イペ、イタウバ、アマゾンジャラ、セランガンバツなどがあります。ハードウッドのメリットは、耐久性が極めて高く20〜35年以上使用できること、腐りにくくシロアリにも強いこと、メンテナンスの手間が少ないことです。デメリットとしては価格が高いこと、木材が硬いためDIYでの加工が難しいこと、重量があるため施工に手間がかかることがあります。

主要なハードウッド材の特徴を徹底比較

ウリン(アイアンウッド/ビリアン)はインドネシア、マレーシア原産のクスノキ科広葉樹です。「鉄のように強い」ということから別名アイアンウッドとも呼ばれ、ボルネオ島では「生涯腐らない木」といわれています。耐用年数は35年以上で、反りや曲がり、ねじれも少ない木材です。心材にポリフェノールが大量に含まれているため、木材を腐らせる菌に強く、シロアリやフナクイムシなどに対する防虫効果もあります。施工後も無塗装で30年以上もち、海辺で育つ樹木であることから雨水にも非常に強いです。注意点としては、他のハードウッドに比べて価格が高い傾向にあります。これは成長が遅く供給量が少ないこと、また絶滅危惧種に指定されていて伐採が制限されていることが理由です。また、水溶性の色素を多く含んでいるため、施工から1〜2ヶ月間は赤茶色の水が出る特徴があり、周囲の壁や床に色が付く可能性があるため設置場所には注意が必要です。

イペは主にブラジル、ペルー、パラグアイ、アルゼンチンなどの中南米が原産のノウゼンカツラ科広葉樹です。日本では約30年ほど前からウッドデッキ材としての実績があり、信頼性の高い木材として知られています。形状安定性と寸法安定性はウリンよりも若干上回るといわれており、曲がりや狂い、ねじれなどが少なく、非常にきれいなウッドデッキに仕上がります。木目がしっかりと詰まっており、節がほとんどなく、非常に美しい板目が特徴です。耐用年数は約30年程度です。注意点としては、2018年頃から大きな値上げがされ、現在は他のウッドデッキ材と比べて非常に高価になっています。相場ではウリンより20%ほど割高です。環境保護の観点から伐採が減少しており、市場に出回りにくくなって入手困難になっています。

イタウバはブラジル産の木材で、約25年前から日本で輸入販売が開始されて大人気となりました。油分が強いチークと同様の特性を持つウッドデッキ材です。他の木材と比べて油性分が圧倒的に多いという特徴があり、表面で水をはね返したり、内部への水の侵入を防いだりします。水につけた状態でも30年もつといわれるほどの耐水性があります。特にパラー州産イタウバは、しっとりとした木肌でささくれやトゲの心配がなく、ハードウッドの中では最も素足や素手で安全に過ごせるウッドデッキになります。現地ブラジルでは施工後30年〜40年以上継続して使用されている実績があります。注意点としては、一般的な木材と比較すると若干黒い縞模様や色ムラがあることが挙げられます。

ハードウッド選びのポイントとしては、お子さんやペットがいるご家庭では肌触りの良いイタウバ、長期耐久性を最優先するならウリン、美しい仕上がりを求めるならイペが適しています。イペとウリンはどちらも安定性・耐久性が高く、公共事業など多数の大規模工事実績もあり、高級ウッドデッキ材として評価されています。

人工木(樹脂木)の特徴とメリット・デメリット

人工木は木粉と樹脂(プラスチック)を配合して作られた素材です。木粉を含まない樹脂のみで作られたものを「樹脂木」と呼んで区別することもあります。見た目や質感は天然木とほぼ同じように作られており、近年非常に人気が高まっています。

人工木のメリットは多岐にわたります。防腐処理をしなくても長持ちすること、素材の形状が安定しており品質が均一であること、乾燥してささくれが立ったりしないこと、木材のように簡単にカットしたりビス留めしたりできること、シロアリ食害や腐食の心配がないこと、メンテナンスが簡単で汚れた時は台所用中性洗剤で洗い流せることなどが挙げられます。

一方でデメリットもあります。原料にプラスチックを使用しているため、天然木よりも熱を吸収しやすく、その温度を保持しやすいという欠点があります。直射日光が当たり続けると、裸足では歩けないくらい熱くなる場合があります。また、天然木のようなエイジング(経年変化)を楽しめないこと、天然木特有の温かみや香りがないこともデメリットとして挙げられます。

主要メーカーの人工木ウッドデッキ製品を比較

人工木ウッドデッキを選ぶ際には、各メーカーの製品特性を理解することが重要です。ここでは国内の主要メーカー3社の代表的な製品を紹介します。

LIXILの人工木ウッドデッキ

LIXILは国内デッキカテゴリ売上シェアNo.1のメーカーです(2024年4月〜2025年3月の売上額、日本エクステリア工業会出荷統計より算出)。

樹ら楽ステージは、日光を反射する特殊な顔料を使用した昇温抑制効果のある人工木デッキです。従来商品比で最大約10℃まで表面温度を抑制できるため、夏場でも快適に過ごしやすくなっています。板厚46mm×175mmの強固な構造で耐久力があります。

樹ら楽ステージ木彫は、木粉と100%リサイクル樹脂材を配合したデッキ材を用いた人工木デッキです。表面には左右非対称な溝がついており、天然木さながらの陰影や濃淡が生まれ、より自然な見た目を実現しています。

デッキDCは、熱さを感じにくい設計が特徴で、乗った後の足裏温度が一般的な人工木デッキと比べて約4℃低くなります。従来品より約3分の1の熱伝導と約3分の2のデッキ重量を実現しており、夏場の使用感と施工のしやすさを両立しています。

YKKAPの人工木ウッドデッキ

リウッドデッキ200は、使い勝手に配慮した構造と低価格が大きな特徴です。特筆すべきはデッキの目地幅の小ささで、他社メーカーのウッドデッキの目地幅が5〜6mmであるのに対し、リウッドデッキ200の場合は3mmと圧倒的に小さくなっています。これにより、隙間から物がデッキ下に落ちることやお子様の指が挟まり怪我をする心配が軽減されます。リウッドは木粉とプラスチックを主原料とした健康に配慮した商品で、普通の天然木に比べて強度の低下や変色が少なく、長期間美しい質感が続きます。菌類による腐朽やシロアリによる食害に強いため、防腐のための薬品処理をする必要がなく、メンテナンスの手間を省けます。

三協アルミの人工木ウッドデッキ

ひとと木2は三協アルミの代表的なウッドデッキで、他の製品に比べて温もりのある床板が大きなポイントです。シンプルなデザインにもかかわらず醸し出す高級感があり、価格を抑えた商品となっています。ラステラは高級感のあるデザインが特徴で、ダブルフレームタイプなど複数のバリエーションがあります。ヴィラウッドは比較的手頃な価格帯の商品で、人工木幕板仕様などがラインナップされています。

注文住宅のウッドデッキにかかる費用相場

ウッドデッキの設置費用は、素材や施工方法、サイズによって大きく異なります。ここでは素材別の費用目安とDIY・業者依頼それぞれの費用を詳しく解説します。

素材別の材料費と施工費込み総額

材料費を1平方メートルあたりで見ると、天然木のソフトウッドおよびハードウッドの場合は約15,000〜30,000円、人工木の場合は約10,000〜40,000円程度が必要です。フルオーダーの場合の資材費用は、人工木で2.5万〜3.5万円/平方メートル、天然木(ソフトウッド)で3万〜6万円/平方メートル、天然木(ハードウッド)で5万〜7万円/平方メートルが目安となります。

施工費込みの総額で見ると、ウッドデッキの相場は20〜35万円が目安です。プロにウッドデッキの施工を依頼する場合、例えば幅3.6m×奥行き1.8mの一般的なウッドデッキサイズで25万円〜40万円程度は必要になります。ウッドデッキをハードウッドの天然木で設置する場合は、材料費と施工費を合わせると1平方メートルあたり約50,000〜65,000円かかります。屋根を付けたり、形やデザインにこだわるとトータルで100万円近くになるケースもあります。

DIYと業者依頼の費用を比較

DIY(自作)の場合の費用は数万円程度からといわれています。ウッドデッキ1平方メートルあたりにかかる材料費はおよそ15,000〜25,000円程度です。5平方メートルのウッドデッキをDIYするなら、費用の目安は100,000円程度となります。道具をゼロからそろえる場合は、プラス数万円ほどかかります。

業者に依頼する場合は10〜40万円程度からといわれています。業者に施工を依頼すると1平方メートルあたり約3〜5万円かかります。業者に頼む場合は、大体30万円〜100万円程度を準備しておくとよいでしょう。

ウッドデッキの費用を抑えるポイント

費用を安く抑えたい場合のポイントをいくつか紹介します。まず、デザインや機能は最小限に抑えたシンプルな設計にすることで、費用を抑えることができます。次に、工具は購入せずにホームセンターからレンタルしたり、知人に借りたりするのが効果的です。また、材料や工具はホームセンターやECサイトなどのセール期間中、キャンペーン期間中などを選ぶと安く調達できます。

初期コストを抑えるならソフトウッドの使用がおすすめですが、メンテナンスにもそれなりのコストと手間がかかります。長い目で見るならハードウッドまたは人工木を使ったほうがトータルコストを安く抑えられる場合があります。

ウッドデッキのメンテナンス方法と耐用年数

ウッドデッキを長く快適に使用するためには、素材に応じた適切なメンテナンスが欠かせません。ここでは素材別のメンテナンス方法と耐用年数について詳しく解説します。

天然木(ソフトウッド)のメンテナンス

天然木(ソフトウッド)は基本的に年1回の塗り直しが必要です。数年おきに塗装などのメンテナンスが必要で、防腐剤使用でも耐久性が3〜5年と短命です。天然木を使用する場合は、腐食や害虫被害を防ぐため、防腐剤や防虫剤を含む塗料の塗布は必須です。塗料本体は1,000円〜10,000円程度で手に入れられます。ソフトウッドの耐用年数は、一般的に5〜10年が寿命の目安です。ソフトウッドであるヒノキや杉を木材防腐加工することで、長寿命なウッドデッキを手に入れることも可能です。

塗料の選び方として、ウッドデッキに使用する塗料は木材の防腐効果のある薬剤が配合されており、紫外線に強いステインタイプの屋外木部保護塗料がおすすめです。ステインタイプの塗料は木目を活かした仕上がりになり人気があります。オイルステインとは「油性のステイン塗料」のことで、ペンキなどとは異なり木部に浸透させて使うため木材の通気性にも影響しないのが特徴です。オイルステインを使うことで、薬効成分が木材に浸透し、腐朽菌の侵入や色落ちを防ぐことが可能です。また、油性なので撥水性に優れ、ウッドデッキの寿命を延ばすことも期待できます。耐久性・耐水性を重視するなら油性塗料がおすすめで、水をしっかりはじいて木材を保護するため手入れの頻度も少なくなります。

おすすめの塗料としては、キシラデコールが代表的です。木目を生かしたいなら防腐剤の入った塗料として広く使われています。一度も塗装していないウッドデッキにはキシラデコール(油性)がおすすめです。また、ウッドステインプロは防虫・防腐・防カビ・撥水・紫外線対策がこれ1本で対応でき、シロアリ対策も防腐もUV対策もまかなえます。水性ウッドガードは木目を生かした美しいステイン仕上げができ、日光や雨に強く耐候性が優れています。シロアリやキクイムシ、腐れ、カビに対しても長期間強い効果を発揮します。オイルステイン系塗料は今後の塗装の際も上から塗装するだけで大丈夫で、今後のメンテナンスも楽です。購入する際の容量はノンロット・キシラデコールだと3.5〜4Lタイプ、オスモカラーだと3Lまでが一番使いやすいです。

塗装方法のポイントとして、オイルステインは薄めずにそのまま塗装してください。ハケまたはウエス(布)にステインを染み込ませ、ふき取るように塗布してください。標準塗りは2回が原則で、1回目を塗ってから半日後に2回目を塗ってください。デッキを塗る順番も重要で、ウッドデッキにフェンスが付いている場合はまずフェンス部分から塗っていき、フェンスを両面塗り終えたら床面を塗ります。塗装後の逃げ道を確保するため、奥から手前(出口)に向かって仕上げていきます。塗装当日前後は天気の良い日が続く日を選んで塗装しましょう。塗装前の準備として、泥や苔などの汚れがある場合は水洗いをしてできるだけ取り除きます。水洗いした後は十分に乾燥させてください。全体を240〜320番程度のサンドペーパーを使って木目に沿って研磨していきます。耐久性の高い「防腐処理木材」のウッドデッキに年1回の「塗装」のメンテナンスを行うことで、憩いの場所を快適に長く使えるようになります。

天然木(ハードウッド)のメンテナンス

ハードウッドは基本的にメンテナンスフリーで使用できます。ただし、より長持ちさせたい場合や美観を保ちたい場合は、数年に一度のオイル塗装を行うとよいでしょう。ハードウッドの耐用年数は20〜35年以上と非常に長く、天然木の中でも特に耐久性に優れています。

人工木(樹脂)のメンテナンス

人工木はメンテナンスがほとんど必要ありません。汚れた時は表面を水で洗い流すか、台所用中性洗剤で洗えばきれいになります。人工木の耐用年数は15年〜20年と長く、耐水性や耐候性も優れているため、天然木に比べてメンテナンスの手間が大幅に減ります。

メンテナンスコストの比較

初期費用は天然木(ソフトウッド)が最も安いですが、メンテナンス費用を含めた長期的なランニングコストでは、人工木やハードウッドの方が結果的に安くなることが多いです。ウッドデッキをリフォームする際は、イニシャルコストだけでなく長期的に発生するランニングコストも考慮して素材を選択することが重要です。メンテナンスが苦手な方やできるだけ手間をかけたくない方には、人工木または天然木のハードウッド(特にウリン)がおすすめです。

ウッドデッキ設置時に知っておくべき注意点

ウッドデッキを設置する前に、固定資産税や建築基準法、民法上の注意点を確認しておくことが重要です。後からトラブルにならないよう、事前に把握しておきましょう。

ウッドデッキと固定資産税の関係

基本的にウッドデッキには固定資産税は課税されません。固定資産税の対象となる「家屋」の条件に該当しない限り、単なる造作物とみなされます。固定資産税の対象となる「家屋」と判断される条件は、外気分断性として雨風をしのげる屋根や壁があること、土地定着性としてその場所に固定されており移動することなく使えること、用途性として建物が独立してその目的となる用途を達成するための空間が確保されていることの3つです。

屋根の有無と固定資産税の関係について説明します。屋根のないウッドデッキは「家屋」の条件を満たさず、一般的には課税対象とみなされません。屋根あり・周壁なしのウッドデッキも同様に「家屋」の条件を満たさず、固定資産税の課税対象とみなされる可能性は低いです。一方、屋根あり・周壁ありのウッドデッキは「家屋」の条件を満たすため、課税対象とみなされる可能性が高くなります。

課税対象になる可能性があるケースとしては、屋根を付けたウッドデッキ、壁などで囲いのあるウッドデッキ、屋根を付けた10平方メートル以上の面積のあるウッドデッキが挙げられます。ウッドデッキにかかる税金は年間で2,000〜4,000円程度とされています。計算式は「(ウッドデッキの工事費用×0.5)×1.4=ウッドデッキの固定資産税」です。たとえば30万円の工事を行う場合は(30万円×50%)×1.4%で2,100円が目安となり、50万円の工事を行う場合でも3,500円程度の負担に留まります。

建築基準法上の注意点

1階にウッドデッキを設置する場合、屋根と左右の3方向が塞がれた設計を行うと、建築基準法上の建築面積に加算されるケースがあります。2階以上にウッドデッキを設置する場合も3方向が塞がれた設計を行うと建築面積に加算されて、建物全体の建ぺい率の計算に影響を与えます。なお、ウッドデッキが建築基準法の建物に該当するかどうかの判断基準は自治体ごとに異なります。心配な場合は事前に市区町村の建築指導課や税務課・資産税課などで確認しておくことをおすすめします。

民法上の注意点

民法では、境界線から1メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓または縁側(ベランダを含む)を設ける者は、目隠しを付けなければならないと定められています。ウッドデッキを隣地境界から1メートル未満の位置に設置する場合は、隣家に口頭でも承諾を得ておくことが推奨されます。トラブルを避けるためにも、設置前に隣家への配慮を忘れないようにしましょう。

ウッドデッキはDIYか業者依頼か

ウッドデッキの設置方法としてDIYと業者依頼の2つの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った方法を選びましょう。

DIYでウッドデッキを設置するメリット・デメリット

DIYのメリットとして、施工費がほとんどかからず材料費のみなので低コストでウッドデッキを設置することができます。工事費がかからない分、業者に依頼するより大幅に費用を抑えられます。完成した時の喜びはひとしおで、自分だけのオリジナルデッキに愛着がわき満足できるでしょう。

DIYのデメリットとして、安全性に不安を感じたり想像以上に時間や手間がかかったりすることがあります。工期は長くなり、施工道具も自分で揃える必要があります。仕上がりもプロに比べると劣る可能性があります。特にハードウッドは非常に硬いため、電動工具なしでの加工は困難です。また、基礎部分の施工を誤るとデッキ全体の安定性に影響が出る可能性があります。

業者にウッドデッキ設置を依頼するメリット・デメリット

業者依頼のメリットとして、より安全にスピーディーにウッドデッキを設置することができます。プロの技術による高品質な仕上がりが期待でき、保証が付く場合も多いです。

業者依頼のデメリットとして、費用が高くなります。業者に頼む場合は大体30万円〜100万円程度は準備しておく必要があります。

DIYか業者依頼かの判断ポイント

DIYに向いている方は、ある程度のDIY経験がある方、時間に余裕がある方、コストを最優先する方、人工木やソフトウッドを使用する予定の方です。

業者依頼に向いている方は、確実な品質を求める方、時間に余裕がない方、ハードウッドを使用する予定の方、大規模なウッドデッキを設置する予定の方、屋根やフェンスなどのオプションを付ける予定の方です。

ウッドデッキを長持ちさせるためのコツ

せっかく設置したウッドデッキを長く快適に使用するために、設置場所の選び方から日常のお手入れまで、長持ちさせるためのコツを紹介します。

設置場所選びのポイント

日当たりと風通しを考慮しましょう。適度な日当たりは木材の乾燥を促し、カビや腐食を防ぎます。ただし、人工木の場合は直射日光による温度上昇に注意が必要です。また、水はけの良い場所を選びましょう。デッキ下に水が溜まると湿気による腐食の原因になります。

日常のお手入れ方法

天然木の場合は、定期的に落ち葉やゴミを取り除き、表面を乾燥した状態に保つことが大切です。年に1回程度は高圧洗浄機での洗浄と塗り直しを行いましょう。

人工木の場合は、汚れが気になったら水洗いか中性洗剤での洗浄で十分です。特別なメンテナンスは基本的に不要です。

シーズンごとのチェックポイント

は冬の間に溜まった汚れを落とし、塗装の状態を確認しましょう。は人工木の場合、表面温度が高くなるためすだれやシェードの設置を検討してください。は落ち葉の除去をこまめに行い、冬に備えて必要であれば塗装を行いましょう。は雪が積もる地域では、雪の重みによる負荷に注意が必要です。

ウッドデッキ素材選びの総合比較

最後に、素材選びの観点から初期費用とランニングコスト、用途別のおすすめ素材を総合的に比較します。

初期費用とランニングコストの比較

ソフトウッドは初期費用が最も安いですが、メンテナンス頻度が高く耐用年数も短いため、長期的にはコストがかさむ可能性があります。ハードウッドは初期費用は高いですがメンテナンスがほぼ不要で耐用年数も長いため、長期的に見るとコストパフォーマンスが良い場合があります。人工木は初期費用は中程度ですがメンテナンスがほぼ不要で耐用年数も長いため、トータルコストを抑えやすい選択肢です。

用途別おすすめ素材

バーベキューや屋外パーティーを楽しみたい場合は、耐久性の高いハードウッドまたは人工木がおすすめです。油汚れにも対応しやすい人工木が特に向いています。子どもやペットの遊び場として使う場合は、ささくれの心配がないイタウバや人工木がおすすめです。人工木の場合は夏場の表面温度に注意が必要です。ガーデニングを楽しみたい場合は、水濡れに強いハードウッド(ウリン、イタウバ)や人工木がおすすめです。見た目の美しさを重視する場合は、イペやイタウバなどの木目が美しいハードウッド、または天然木調の人工木がおすすめです。メンテナンスの手間を省きたい場合は、人工木または耐久性の高いハードウッド(ウリン)がおすすめです。

まとめ

注文住宅にウッドデッキを設置する際は、素材選び・費用・メンテナンスの3つの観点から総合的に判断することが重要です。素材については、天然木(ソフトウッド・ハードウッド)と人工木それぞれにメリット・デメリットがあります。初期費用を抑えたい場合はソフトウッド、長期的な耐久性を重視する場合はハードウッド(ウリン、イペ、イタウバなど)、メンテナンスの手間を省きたい場合は人工木が適しています。費用についてはDIYで10万円程度から、業者依頼で25万円〜100万円程度が目安で、素材や大きさ、オプションによって大きく変動します。メンテナンスについてはソフトウッドは年1回の塗装が必要、ハードウッドはほぼメンテナンスフリー、人工木は水洗い程度で十分です。また、固定資産税や建築基準法、民法上の注意点も事前に確認しておくことをおすすめします。特に屋根や壁を設置する場合は課税対象になる可能性があるため、自治体への確認が重要です。ウッドデッキは適切な素材選びと定期的なメンテナンスを行えば、長年にわたって快適な屋外空間を提供してくれます。家族のライフスタイルや予算に合わせて、最適なウッドデッキを選んでください。

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