注文住宅の庭・外構・植栽の費用相場と計画のポイント完全ガイド

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注文住宅における庭・外構・植栽の費用は、住宅建設費の約5〜10%が相場であり、3,000万円の住宅であれば300万円前後が目安となります。計画は住宅プランと同時に進めることが重要で、土地選びの段階から間取りと外構を同時に検討することで、予算オーバーを防ぎながら理想の住まいを実現できます。メンテナンスについては、植栽の剪定費用が職人1人あたり1日約18,000円〜25,000円、年間管理サービスを利用すれば定期的な草刈りや害虫駆除を一括して依頼することも可能です。

注文住宅を建てる際、建物本体の設計に注力するあまり、庭や外構の計画が後回しになることが少なくありません。しかし、庭は「家の顔」とも言える存在であり、住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。植栽や外構は日々の生活の質にも直結するため、住宅計画と並行して検討することが成功への鍵となります。この記事では、注文住宅の庭・外構・植栽について、計画の立て方から具体的な費用相場、そして長期的なメンテナンス方法まで詳しく解説します。外構タイプの選び方やシンボルツリーの選定、フェンス工事の費用、さらには費用を抑えるためのDIYのコツまで、理想の外構づくりに必要な情報をすべてお伝えします。

目次

注文住宅の外構費用相場とは

注文住宅の外構費用は、一般的に住宅建設費の約5〜10%が目安とされています。また、「住宅本体費用の1割〜2割」という考え方もあり、例えば3,000万円の住宅を建てる場合、外構費用は300万円程度が相場となります。実際のデータによると、新築外構においては約60%の方が100万円〜300万円の範囲で外構工事を行っています。

外構工事費用の算出方法として「敷地坪数の約2倍から2.5倍」という計算式もあります。この計算方法を用いると、40坪程度の敷地であれば80万円から100万円程度が必要になります。「門まわり」「フェンス」「アプローチ」「駐車場」「植栽」などを一通り施工した場合の平均費用は、合計で150〜170万円程度です。

2025年には大手メーカーで10〜15%ほどの値上げが実施されており、今後も物価高を背景に新築外構の費用は高くなっていくと想定されています。そのため、外構費用は余裕を持った予算計画を立てることが重要です。

外構工事の項目別費用を詳しく解説

門柱・門塀・ポスト・表札の費用

門柱・門塀・ポスト・表札などの一体工事にかかる費用目安は10〜80万円程度です。塀を造作して宅配ボックスを付けたり、すべての機能が付いた機能門柱を設置したりと、選択肢は幅広くあります。シンプルなものから凝ったデザインまで、住まいの印象に合わせて選ぶことができます。

玄関アプローチ工事の費用

玄関アプローチとは、敷地入口から玄関に至るまでの部分を指します。この工事の費用目安は15〜70万円程度で、使用する石材やアプローチの長さによって費用が変動します。一般的なアプローチや塀周りの場合は約20万円前後が相場となっています。

フェンス工事の費用

フェンス工事の費用目安は10〜80万円程度です。スチール・アルミ・木製などさまざまな材質があり、製品グレードによって価格差も大きくなります。フェンス工事は敷地面積の影響を受けやすいため、外構工事の中でも思いのほか費用がかさむ部分となることがあります。

塀工事の費用

塀工事の費用目安は30〜150万円程度です。クローズ外構によく設置されるプライバシー性を高める塀で、塀の高さや全長、使用する材質によって費用が大きく変わります。

駐車場工事の費用

駐車場工事の費用目安は1台分で20万〜60万円です。カーポートを設置する場合の合計費用は40万〜100万円程度、ガレージの場合は100万円以上の費用がかかります。砂利敷きの場合は1平米あたり1万円程度から施工可能です。

植栽工事の費用

庭一式の植栽工事を行う場合、広さや植える本数によって15万円〜100万円程度と費用に幅があります。外構全体を工事する場合、植栽する木の種類や本数によっては100万円を超えることもあります。

外構タイプ別の特徴と費用傾向

外構は大きく分けて、オープン外構、セミクローズ外構、クローズ外構の3タイプがあります。費用相場は「オープン外構<セミクローズ外構<クローズ外構」の順で高くなる傾向があります。

オープン外構は、門や塀を設けず敷地が開放的なスタイルです。費用は最も抑えられますが、プライバシーや防犯面での配慮が必要となります。

セミクローズ外構は、部分的に塀やフェンスを設けるスタイルです。開放感とプライバシーのバランスが取れており、費用はオープン外構とクローズ外構の中間程度となります。

クローズ外構は、敷地を塀やフェンスで囲むスタイルです。プライバシーは確保されますが、費用は最も高くなります。

庭づくりの計画で押さえるべきポイント

住宅プランと同時進行で計画する重要性

注文住宅では建築自体の計画に多くの時間を割き、外構計画は後回しになりがちです。しかし、土地選びの段階から注文住宅の間取りと外構計画を同時進行することで、庭・居住スペース・駐車場などの面積のバランスを取りやすくなり、必要な敷地面積も明確になります。

外構費用も含めたトータルコストを早い段階で把握できるため、予算オーバーも防ぎやすくなります。外構工事を後から行おうとすると、トラブルの原因になることがあります。例えば、カーポートを取り付けたい位置に水道管があって取り付けができないといった問題が起こりやすいのです。

庭の目的を明確にする

失敗しない庭づくりのためには、まず庭の目的を明確にすることが不可欠です。庭を単なる装飾としてではなく、実用的な空間として活用するためには、「どのような活動を庭で行いたいのか」「どのような機能を庭に持たせたいのか」を明確にしましょう。

庭の用途として考えられるものには、ガーデニング、家庭菜園、読書やくつろぎの空間、テレワーク時のリフレッシュスペース、ホームパーティー、バーベキュー、子どもの遊び場、ペットの運動スペースなどがあります。現在の用途だけでなく、将来的な活用方法も考慮して検討することが大切です。

必要な土地の広さと配分の目安

2階建ての一戸建てを建てる際に必要な土地の広さの目安は、平均30坪〜40坪となっています。土地の形状にもよりますが、40坪ほどあれば2台分の駐車スペースとちょっとした庭を作ることができます。

駐車場を設置する場合、1台で約5坪分の広さが必要です。車2台を所有している場合は、33平方メートル(約10坪)程度が必要になります。庭でバーベキューなどを楽しみたいなら、約3坪(10平米)以上の広さが理想的です。ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい場合は、日当たりも考慮する必要があります。庭の配置や広さには土地の接道や方角が大きく影響するため、家への日当たりと駐車場を確保してから庭を検討することが定石となっています。

日当たりとプライバシーの確保

日当たりが悪いと家の中が暗くなり、湿気がこもりがちになります。また、庭の存在によりプライバシーが確保できない状態では、安心して生活できません。適切な植栽や目隠しの要素を取り入れながら、日当たりとプライバシーのバランスを保つことが重要です。

庭が道路に対してどのくらい開けているのか、周囲からの視線や日当たりはどうかなど、周りの状況をチェックしましょう。外部からの見え方が気になる場合は、目隠し用のフェンスや生け垣を設けることで、プライバシーを守りながらセキュリティ対策にもつながります。

庭の仕上げ方法の種類と特徴

庭の仕上げに用いられる方法には、土、芝生、コンクリート、砂利、ウッドデッキなどがあります。

は最も自然でコストも低い方法ですが、雑草対策が必要です。芝生には天然芝と人工芝があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。コンクリートはメンテナンスが最小限で済みますが、夏場の照り返しや無機質な印象がデメリットとなります。砂利は防犯効果があり雑草対策にもなるため、比較的低コストで施工できます。ウッドデッキはリビングと庭をつなぐ空間として人気があり、メンテナンスの手間を考慮して素材を選ぶことが大切です。

シンボルツリーの選び方と人気の樹種

シンボルツリーとは何か

シンボルツリーとは、庭や庭園のシンボルとなる庭木のことです。庭という空間のなかでフォーカルポイントになる場所や、中心、人の集まる場所に植えつけます。その家や庭の個性や雰囲気を引き立てるために選ばれることが多く、住宅のデザインや周囲の環境に調和するよう考慮されます。シンボルツリーには、日陰を作る、目隠しになる、季節感を楽しむなど、実用的な役割を果たすものもあります。

おすすめの常緑樹

常緑樹は一年中葉を落とさないため、目隠しや緑のある景観を維持したい場合に適しています。

シマトネリコは、常緑樹の中では葉が薄く小さく軽やかな印象で、シンボルツリーとして定番の樹種です。風にそよぐ葉が一年中楽しめ、4〜5月頃には白く小さな花を咲かせます。成長が早いため、定期的な剪定が必要となります。

オリーブは、銀葉が美しい常緑高木で、地中海地域を思わせるような涼やかな樹形が魅力です。おしゃれなシンボルツリーとして根強い人気があり、乾燥に強く比較的育てやすい樹木です。

ソヨゴは、光沢のある丸みを帯びた葉と赤い実がきれいな常緑高木です。実がなるのは冬なので、寂しくなった庭に彩りを添えてくれます。葉の密度も高く目隠しにも向いており、成長が遅いため手入れが比較的楽な樹木です。

キンモクセイは、秋にオレンジ色の香りのよい花をたわわに咲かせる庭木です。あまり手がかからず、香りを楽しめるおしゃれなシンボルツリーとして人気があります。

常緑ヤマボウシは、明るいグリーンの葉がきれいな常緑高木で、6月頃グリーンがかった白い花を無数に咲かせます。秋には赤い実がなり、四季を通じて楽しめる樹種です。

おすすめの落葉樹

落葉樹は季節の移ろいを感じられるのが魅力です。秋の紅葉や冬の樹形など、四季折々の表情を楽しめます。

アオダモは、樹形・幹肌共に美しく、近年かなり人気の品種です。4〜5月に白い花を咲かせ、夏が終わると紅葉し、その後落葉します。成長もゆっくりなので、樹形や樹高を保ちやすいのも特徴です。

エゴノキは、初夏に真白やピンクの花を俯くように咲かせる庭木です。自然樹形のままで整うので手間がかからず、シンボルツリーとして人気があります。

イロハモミジは、夏の青葉と秋に真赤に紅葉する様子が美しい落葉樹です。和風の雰囲気がおしゃれということでシンボルツリーとして人気があり、和風・洋風どちらの庭にも合わせやすいのが特徴です。

シンボルツリーの費用相場

シンボルツリーの外構工事費用は、2m前後の木を1本植える場合、5〜12万円程度が相場です。庭全体の植栽を依頼する場合は、10〜100万円程度が目安となります。不要な木の除去と処分にかかる費用は、生えていた木のサイズによりますが、1〜5万円程度です。

植栽選びで考慮すべきポイント

植栽選びでは、虫がつきにくい木を選ぶことが重要です。虫が苦手な方や害虫防止の時間や労力を省きたい場合は、虫がつきにくい木を選ぶとよいでしょう。また、植える場所の向きを考慮することも大切です。樹木には日向が好きな木と日陰が好きな木があり、南向きの庭にはアオダモやヤマボウシがおすすめです。

植え付け時期についても、常緑樹の植え付けは春(3月〜4月)または秋(9月〜11月)が一般的です。落葉樹の場合は、葉を落として休眠する11〜3月ごろに植え付けるのが適しています。

フェンスと目隠しの選び方

目隠しフェンスの役割と種類

目隠しフェンスとは、外からの視線を遮る目的で使う背の高いフェンスのことです。道路沿いの住宅はもちろんのこと、隣接する家との間や、玄関前、庭や浴室の周りなどに取り付けられることが多くあります。

フェンスの役割は、隣の土地や道路と自宅を「仕切る」ことにあります。種類としては、周囲からの視線をさえぎる目隠しフェンスと、仕切ることが目的の圧迫感のないメッシュフェンスの2種類があります。

フェンスの費用相場

外構の目隠しフェンスの費用は、工事費込みで15,000〜35,000円/mです。長さ10mのフェンスだと20万円前後、20mだと30〜50万円程度となります。フェンス単体の価格は、1枚(幅1m前後)で5千〜10万円程度と製品によってかなり差があります。

据え置きのブロック塀の上にフェンスを設置する場合、ブロック塀内部にフェンスの支柱を入れ込むコア抜きという作業が必要となるため、5万円〜10万円程度の施工費がプラスされます。

素材別の特徴

フェンスの価格を高い順に並べると、「アルミ鋳物フェンス」、「木粉入りフェンス」、「アルミ形材フェンス」、「スチールフェンス」となります。

樹脂フェンスは、木の粉と樹脂を混ぜて固められたもので、見た目は木製フェンスそっくりです。軽量であることと耐久性がメリットで、メンテナンスの手間が少ないのも魅力です。

アルミフェンスは、軽量で錆びにくく耐久性に優れています。モダンな印象を与え、カラーバリエーションも豊富です。

木製フェンスは、自然な風合いがありナチュラルな雰囲気の庭に合います。ただし、定期的な塗装などのメンテナンスが必要となります。

フェンス選びのポイント

法令により、フェンスの高さはブロック基礎+フェンス仕様の場合2.2m以下と定められています。フェンス高が増すほど強風等による倒壊の危険度も上がるため、設置場所に応じた耐風圧フェンスの選択や他の施工方法を検討する必要があります。

背の高すぎるフェンスを設置すると、採光や風通しの良さが失われる場合があります。採光性や通気性が悪くなると外壁に生えるカビなどの原因となり、家自体の寿命も縮みかねません。そのため、なるべく太陽光を遮らない形のフェンスを選ぶことが賢明です。

また、フェンス単体ではおしゃれでも、家や他のエクステリアアイテムと調和せず違和感が生じることがあります。設置前に外構をシミュレーションし、全体バランスや今後の外構計画を念頭に選択することがポイントです。

玄関アプローチのデザインと素材選び

玄関アプローチの重要性

玄関アプローチとは、住宅の門から玄関までの道のりのことです。住む人にとっては毎日通る場所であり、訪れる人にとっては住まいの第一印象を決める場所でもあり、「住まいの顔」と言える重要な空間です。

素材の種類と特徴

タイルは耐久性が高くバリエーションが豊富です。掃除やメンテナンスがしやすいため人気があります。デザインやカラー、大きさが豊富で、色違いを組み合わせて自分らしいデザインを楽しんだり、同じタイルを使用してシンプルに仕上げたりと自由自在に楽しむことができます。タイルアプローチの施工費用は、1平方メートルあたり約15,000〜30,000円が目安です。素材によっては濡れると滑りやすいタイルもあるため、雨天時でも安全な滑りにくいタイルを選ぶことをおすすめします。

枕木は、ナチュラルなデザインにしたいときにおすすめです。敷き詰めて道を作ったり、芝生や砂利を挟み飛び石風に並べたりと、工夫次第でおしゃれに仕上がります。

コンクリートは、無機質でモダンな印象に仕上がるため、シンプルなアプローチにしたい場合におすすめです。費用も比較的抑えられます。

天然石は、和風の家なら御影石、洋風なら花崗岩、石灰岩、ピンコロ石などがおすすめです。敷石は耐久性に優れ、雑草を防ぐ働きもあります。

デザインの工夫

玄関アプローチにおける曲線レイアウトは、外構全体に優しく柔らかな印象を持たせ、視覚的にも敷地に奥行感が生まれます。芝生・敷石・タイルなど多種類の素材を組み合わせると、異素材同士が上手く混ざり合い、とてもおしゃれで優雅な雰囲気を演出できます。

安全性と機能性

滑りにくい素材を選ぶことは、特に雨の日や冬場の凍結時に重要です。ノンスリップ加工のタイルやコンクリート、表面に凹凸がある天然石やレンガなど、滑りにくさを重視した素材を選ぶことで転倒のリスクを減らせます。

手すりやスロープがあると、年配の方やベビーカー、自転車を軒下等にしまう際に安心で便利です。将来のバリアフリー化も考慮に入れておくとよいでしょう。

芝生の選び方における天然芝と人工芝の比較

天然芝のメリットとデメリット

天然芝のメリットとして、四季の移ろいや天気によって変わる芝の表情の変化を楽しむことができます。春から夏には生い茂る緑、秋から冬にかけては休眠期の自然な茶色が鑑賞できます。初期費用が安く、人工芝と比べると1/10程度の初期費用で済むといわれています。芝生だけなら1平米あたり500円〜1,000円程度で購入でき、下地などの材料費を含めると1,500円〜4,000円/平米が大まかな相場です。天然芝が地表を覆うことで太陽の照り返しを和らげ、コンクリートの床や人工芝と比べてより涼しく過ごすことができます。また、芝生の上で花火やBBQを楽しむことも可能です。

デメリットとしては、こまめな手入れが必要で、芝刈り機や散水機、エアレーションなどの道具、肥料や薬剤などの材料、水が必要です。日当たり・水はけの良い土の上が必須条件で、一日中日陰になるような場所や水が溜まりやすい場所では芝が育ちにくいため施工はおすすめできません。高温多湿に強い夏型の芝は、秋から冬にかけては休眠期のため枯れてしまいます。

人工芝のメリットとデメリット

人工芝のメリットは、一年中青々した芝生を楽しむことができる点です。メンテナンスが必要ないことが最大の特徴で、天然芝とは異なり葉が伸びたり病害虫被害が発生することもないため、手間が圧倒的にかかりません。維持費がほとんどかからず、正しく施工すると雑草が生えにくくなります。天然芝の育ちにくい日当たりの悪い場所や狭い場所でも施工ができ、コンクリートの上にも施工できるためマンションのベランダでも緑を楽しむことが可能です。

デメリットとしては、本体価格が平均的に見て天然芝の5〜6倍で、なかには10倍ほどになる種類もあります。DIYで張る場合の費用は1平米あたり4,000〜6,000円程度が相場です。一般的な耐用年数は7〜10年と言われていますが、環境によってはもっと早く劣化する可能性もあり、劣化すると色褪せたり芝が寝てしまったりして芝の良さが半減してしまいます。強い陽に晒されると熱を持ってしまうこともあり、夏場に裸足で人工芝に乗りたくても暑くて乗れないこともあります。合成樹脂のため火種が落ちると溶けてしまうので火気厳禁であり、庭でBBQや花火を楽しみたい方にはおすすめできません。

天然芝と人工芝の選び方

天然芝は自然の風合いや色合いが美しく初期費用を安く済ませられる傾向があり、人工芝は一年中緑の景色を保てお手入れが簡単で維持費が比較的かかりにくいという特徴があります。

庭の日当たりについては、日当たりが悪い場所は人工芝が向いています。メンテナンスにかけられる時間が限られている忙しい方は人工芝が向いています。BBQや花火を楽しみたい方は天然芝が向いています。初期費用を抑えたいなら天然芝、維持費を抑えたいなら人工芝という選び方もあります。

庭の照明と防犯対策

ガーデンライトの効果

ガーデンライトは夜間の庭や外構を美しく照らすだけでなく、防犯効果もある優れたエクステリアアイテムです。玄関や窓周辺、駐車場など重要なエリアに照明を設置することで、家全体の安全性が向上します。

庭の照明には、美観(ライトアップで昼間にはないような美しい景観を作り出す)、機能性(夜の活動場所を広げる)、安全性(アプローチの足元を照らすのに効果的)、防犯(明るく照らし出された家や庭は不法侵入を防ぐ効果がある)といった効果があります。

防犯効果を高めるポイント

照明のない外構では、不審者が夜間に侵入していてもわかりにくいためターゲットにされやすくなります。建物をしっかりとライティングすることで、近隣の家から敷地内の様子がよく見えるため防犯性が上がります。

不審者が住宅に侵入する際の入り口として1番多い場所が掃き出し窓、続いて2番目が玄関です。これらの侵入されやすい箇所を意識的にライトアップすることで、侵入を防ぐ効果が期待できます。人目に付かない裏手側はセンサーライトなどを採用することで、侵入してきた不審者を焦らせることができます。

ガーデンライトの種類

ポールライトは、高い位置から光を放つため広い範囲を照らすのに適しており、侵入者への威嚇効果もあります。おすすめの設置場所は玄関アプローチ、庭の入り口、駐車場です。

スポットライトは、ピンポイントで特定の場所を明るく照らすため、庭のオブジェや木、壁面などを引き立てるのに適しています。暗がりが減ることで防犯面でも効果があります。おすすめの設置場所はシンボルツリー、壁面、花壇です。

埋め込み式ライトは、地面やデッキに埋め込んで設置するタイプで、足元を優しく照らしながら目立たないデザインが多くなっています。おすすめの設置場所はテラス、裏庭、ガーデンステップです。

センサーライトは、人が近づくと反応して自動で点灯するライトです。侵入者が住宅に近づいた際に急に明るく照らされると目撃される可能性が高まるため、行動を躊躇させる効果があります。駐車場やアプローチなどで人が通る時だけ照らすには最適です。

ライト選びの注意点

ソーラーライトは天候に左右され、明るさが十分ではなく点灯時間も短いため防犯面には不向きです。100Vライトは電気工事士に設置を依頼しなければならないので設置費用がかかります。

DIYが可能で防犯性に優れた12Vタイプのガーデンライトがおすすめです。車の盗難発生場所の50%以上が自宅の駐車スペースで、特に通りに面している暗い駐車場が狙われています。駐車場を含め家屋の周囲全体を明るくするようにガーデンライトを配置すれば、防犯効果は高まります。

庭のメンテナンスと維持費

庭の手入れを業者に依頼する場合の費用

剪定費用については、剪定業者の料金体系には「日当制」と「単価制」の2つがあります。日当制は職人1人あたり1日約18,000円〜25,000円で、都会では高く地方では安くなる傾向があります。単価制では、高さ3メートル未満の木であれば1本あたり約2,500円〜4,000円、高さ5メートル以上の木になると9,000円以上が相場です。

伐採費用については、高さ5m程度の庭木を伐採する場合、ゴミ処分費を含めて20,000円〜30,000円/本が相場となります。

ゴミ処分費用については、処分費用の相場は45Lのゴミ袋1つあたり約1,000円、軽トラック1台分で3,000円〜8,000円が目安です。

年間管理サービス

年間管理サービスの作業内容は「草刈り」「剪定」「害虫駆除」「施肥」の4つが基本です。組み合わせ方も自由なので、不要な作業を省くことで費用は安くなります。年間管理費用は内容によって異なりますが、定期的な管理を契約することで単発依頼より割安になることが多くあります。

費用を抑えるポイント

依頼時期を工夫することで費用を抑えられます。12月から3月がおすすめで、この時期は気温が低いので植物が休眠期に入り剪定量が少ないため、夏場に比べるとゴミの量が少なく処理費用が安くなります。

ゴミ処理を自分で行うことでも費用を抑えられます。自治体によっては剪定枝のリサイクル制度を利用でき、ほとんど無料でゴミの回収を依頼できます。

自分で手入れする場合は、剪定バサミや草刈り機などの道具を揃える必要があり、一通り揃えると数万円程度の費用がかかることもあります。費用を抑えるためには、ホームセンターで安価な道具を選ぶかレンタルサービスを利用する方法があります。

ローメンテナンスな庭づくりのコツ

ローメンテナンスガーデンの基本

ローメンテナンスは世界中のガーデナーの共通の願いです。庭の中で管理の手間が多いのは何といっても植物です。植物の数を減らしてフェンスやテラス、園路面積を増やし上質な仕上げ材を使えば、ローメンテナンスでおしゃれな庭は半分完成したようなものです。

植物選びのコツとしては、「花の多さにはこだわらずに葉が美しいもの、乾燥に強いもの、成長が遅いものを厳選」することがおすすめです。

おすすめのローメンテナンス植物

宿根草・多年草(ペレニアル)は、ローメンテナンスでおしゃれな庭を作るのに欠かせない存在です。植えっぱなしでも毎年花が咲く優れもので、冬に地上部が枯れても根が生きていて、春に再び芽を出して何年もかけて生長するのが特徴です。

具体的なおすすめ植物として、クリスマスローズ アウグチフォリウスは育てやすく常緑の緑葉が庭を彩り、多数開花するライムグリーンの花が魅力的です。トキワマンサク「ブラックパール」は常緑の濃い紫の葉や春の濃いピンクの花が庭を華やかに飾り、刈り込みに強いため生け垣にも花壇の背景にもおすすめです。ペンステモン「ハスカーレッド」は高温多湿の環境でも毎年顔を見せてくれ、美しい銅葉は庭のアクセントにぴったりです。ヘーベはニュージーランド原産で60cmほどに成長し、多様で美しい葉色が魅力です。

グラス類も土の部分に植えると良い植物です。グラス植物や水やりの楽な乾燥に強い宿根草などは、2〜3年で株がとても大きくなり、根っこが地面に張り、それぞれが自立して育つため雑草が生えにくくなります。

植物選びのポイント

環境に合った植物を選ぶことが大切です。ローメンテナンスガーデンに向く植物は、まずはその庭の環境に合ったもので、日向、半日陰、日陰などにより変わってきます。環境に合った植物は手をかけなくても丈夫に成長してくれます。

常緑植物を中心にすることで、落ち葉などの掃除の手間を省くことができます。

一年草を避けることも重要で、花壇であれば季節ごとに植え替えの手間が発生する一年草は避けた方がベターです。多年草や球根植物など「植えっぱなし」でも育てやすい品種を選ぶといいでしょう。

避けるべき植物

成長力の強い植物はある程度放っておいても大丈夫と思って植えると、繁茂しすぎて後々大変なことになります。特に竹やトクサなど地下茎をのばしてどんどん増えたり、ノアサガオやノウゼンカズラのようにあらゆるものを飲み込んでしまうつる性植物は要注意です。

庭づくりの工夫

ローメンテナンスな庭にするためには、植物選び(雑草対策、手入れが少なくてすむ植物、地域に適した植物を選ぶ、種類を減らす)、土作り(腐葉土や堆肥などを混ぜて土壌を肥沃にする)、庭のデザイン(シンプルに、導線をしっかり計画する)、外構(フェンス、門扉、砂利、レンガなどを活用する)といったポイントを押さえることが重要です。

外構費用を抑える具体的な方法

外構専門業者に直接依頼する

ハウスメーカーや工務店に依頼すると、外構工事業者に外注されるケースが多いため、中間マージンが上乗せされ見積もりが相場より高くなる傾向があります。直接エクステリアの専門業者とつながることをおすすめします。

ハウスメーカーが間に入ることで発生する手数料は、一般的に10〜20%(高い場合30%)です。外構業者に直接依頼すると手数料の発生がなく、工事費用を安くできます。

DIYで節約する

外構工事を自分で行う一番のメリットは、工事費用を節約できることです。通常、専門業者に依頼すると簡単な作業でも3万円〜5万円、工事の内容によっては10万円〜100万円を超えることもありかなり高額になります。DIYを行えば工事費用は一切かからず、必要なのは材料費だけで済みます。

初心者におすすめのDIY外構工事として、フェンス、駐車場、アプローチ、砂利敷き、芝生敷きがあります。これらは専門的な知識や技術がなくてもできる作業です。人工芝や防草シート敷きは後からDIYでもでき、多少失敗しても危険なことはないのでDIYにチャレンジする場所としておすすめです。

一般的な外構の費用相場は150万円で、どこまでをDIYするかにもよりますが、おおよそ10万円〜50万円程度を抑えることができるでしょう。

DIYを避けるべき作業

防水・構造の知識が必要な建物への固定作業や、建築基準法のような法律の知識を要するブロック積みは専門知識が必要です。また、水道・電気関連については給水管引込工事や電気工事士といった資格が必要となります。

カーポートなどの最初の施工が大事な箇所はDIYが難しく、失敗してしまうと補修作業や費用がかさむケースもあります。

その他の節約方法

シンプルなデザインにすることで費用を抑えられます。門や塀を無くしてオープンな外構にしたり、表札とポストを一体型にしたりすれば、おしゃれを保ちつつ費用を抑えられます。

素材を工夫することも効果的です。土間コンクリートの代わりに砂利を使ったり、フェンスの代わりに植栽を使ったりして費用を抑えることも可能です。

部分的に工事を進める方法もあります。外構工事は一度に全て完成させる必要はありません。まずは希望の工事の相場観を知り、そこから生活する上での優先順位をつけて、後回しにする部分を決めるとよいでしょう。

相見積もりを取ることも重要です。外構工事はプランだけでなく業者によっても価格差が生じるため、2〜3社で相見積もりして費用を比較することをおすすめします。

注文住宅の庭・外構・植栽計画のまとめ

注文住宅の庭・外構・植栽は、住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。計画は住宅プランと同時に進め、目的を明確にし、予算をしっかり把握することが成功の鍵となります。

外構費用は住宅建設費の5〜10%が目安ですが、2025年現在は値上がり傾向にあるため余裕を持った予算計画が必要です。費用を抑えるためには、外構専門業者への直接依頼、DIYの活用、シンプルなデザインの採用、相見積もりの取得などが有効な方法です。

植栽はシンボルツリーを中心に、常緑樹と落葉樹のバランスを考えて選びましょう。メンテナンスの手間を減らしたい場合は、ローメンテナンスな植物を選んだり、人工芝やコンクリートを活用したりする方法があります。

防犯面ではガーデンライトの設置が効果的です。特にセンサーライトは不審者への威嚇効果が高く、駐車場や玄関周りへの設置がおすすめです。

長期的な維持費も考慮に入れ、自分たちのライフスタイルに合った庭づくりを目指しましょう。

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