注文住宅の引き渡し検査チェックリスト完全版|施主検査の注意点と失敗しないコツ

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注文住宅の引き渡しを控えている方にとって、施主検査は新生活の成功を左右する極めて重要なステップとなります。この検査は竣工検査完成検査とも呼ばれ、夢のマイホームが契約内容通りに完成しているかを最終確認する貴重な機会です。引き渡し後に不具合を発見した場合、無償での修正が極めて困難になるという現実があります。そのため、この段階で徹底的なチェックを行うことが、快適な住生活を実現するための必須条件となるのです。

施主検査では、図面との整合性、床・壁・天井の仕上がり、建具の動作、設備機器の機能など、多岐にわたる項目を確認する必要があります。一般的に検査には2時間から4時間程度を要しますが、建物の規模や仕様によってはさらに時間がかかることもあります。限られた時間の中で効率的かつ漏れなくチェックを行うためには、事前の準備と体系的なチェックリストの活用が欠かせません。

本記事では、注文住宅の引き渡し検査において確認すべき具体的なチェックポイントと注意事項を詳しく解説します。初めて施主検査を受ける方でも安心して臨めるよう、実践的なアドバイスと具体的なチェック方法をご紹介していきます。これから施主検査を控えている方は、ぜひ本記事を参考にして、万全の準備を整えてください。

目次

施主検査の基本的な理解と準備

注文住宅における施主検査は、建築工事の最終段階で実施される重要な確認作業です。この検査では、施主自身が完成した建物を直接確認し、契約内容との相違や施工不良がないかをチェックします。法的な観点から見ると、引き渡しを受けることは「この建物の完成状態を承認した」という意思表示に相当するため、検査の段階ですべての疑問点や問題点を解消しておく必要があります。

施主検査は通常、引き渡し予定日の1週間から2週間前に設定されます。この期間設定には重要な意味があります。検査で発見された不具合を修正し、必要に応じて再検査を行うための十分な時間を確保するためです。引き渡し直前に検査を行ってしまうと、修正期間が不足し、不完全な状態で引き渡しを受けざるを得なくなる可能性があります。

検査の実施時間帯についても慎重に選択する必要があります。午前9時から10時頃の開始が最も推奨される時間帯です。この時間帯を選ぶ理由は、自然光を最大限に活用できるからです。太陽光の下で検査を行うことで、壁や床の微細な傷、色の違い、クロスの継ぎ目の状態などを正確に確認することができます。人工照明だけでは発見しにくい不具合も、自然光の下では明瞭に見えることが多いのです。

検査当日に持参すべき持ち物としては、まず設計図面と仕様書が必須です。これらの書類は契約内容の証拠となるものであり、実際の建物と照らし合わせながら確認することで、仕様の相違を発見しやすくなります。カラーサンプルや材質見本なども持参すると、選択した色や素材が正しく使用されているかを確認できます。

カメラやスマートフォンは不具合箇所の記録に不可欠です。発見した問題点を写真で記録しておくことで、施工業者との打ち合わせがスムーズになります。撮影する際は、問題箇所の全体像と詳細の両方を撮影し、位置が分かるように周囲の様子も含めて記録すると良いでしょう。メジャーは寸法の確認に必要です。特に収納の内寸や家具を置く予定のスペースなどは、実測しておくと入居後の計画が立てやすくなります。

筆記用具とノートは気づいた点をその場でメモするために必要です。検査中は多くの箇所を確認するため、記憶だけに頼ると重要な指摘事項を忘れてしまう可能性があります。そして最も重要なのがチェックリストです。事前に準備したチェックリストがあれば、確認漏れを防ぎ、系統的に検査を進めることができます。チェックリストは市販のものを利用してもよいですし、自分の住宅の特徴に合わせてカスタマイズしたものを作成すると、より効果的です。

検査には十分な時間を確保しましょう。急いで検査を終わらせようとすると、重要な不具合を見落とす可能性が高まります。また、家族や信頼できる友人に同行してもらうことも有効です。複数の目でチェックすることで、見落としが減り、異なる視点からの意見も得られます。

図面との整合性確認の重要性

施主検査で最初に行うべきことは、完成した建物が設計図面や仕様書通りに施工されているかの確認です。この確認作業は検査の基本中の基本であり、ここでの見落としは後々大きな後悔につながる可能性があります。図面と実際の建物を照らし合わせながら、一つひとつ丁寧にチェックしていきましょう。

まず確認すべきは、選定した内装材が契約通りに使用されているかという点です。壁紙の柄や色は、サンプル帳で選んだときと実際に壁一面に張られた状態では印象が大きく異なることがあります。これは面積効果と呼ばれる視覚的な現象で、小さなサンプルで見たときよりも明るく鮮やかに見えることが一般的です。選んだ壁紙が各部屋に正しく使用されているか、色や柄に違和感がないかを確認します。

床材の種類や色についても同様に確認が必要です。フローリングの木目や色合い、材質が指定したものと一致しているか、各部屋の床材が図面通りに施工されているかをチェックします。リビングと寝室で異なる床材を選んでいる場合、それぞれが正しく施工されているかを確認しましょう。床材の継ぎ目の処理方法や、部屋の境界部分の仕上げも重要なチェックポイントです。

天井材や天井の高さも図面通りかを確認します。天井高は居住空間の快適性に大きく影響する要素です。図面に記載された天井高と実際の高さが一致しているか、メジャーで実測して確認することをお勧めします。特に勾配天井やダウンシーリングなど、高さが変化する部分は入念にチェックしましょう。

設備機器の確認も重要です。キッチン、浴室、トイレ、洗面化粧台などの住宅設備機器が、ショールームで選んだものと同じかを確認します。設備機器の発注ミスは稀ではありますが、発生すると大きな問題となります。型番やカラー、オプション機能まで、詳細に確認することが大切です。

キッチンであれば、キャビネットの扉の色、ワークトップの材質と色、シンクの形状、水栓金具のデザイン、コンロの種類とグリルの仕様、レンジフードの形状など、細部まで確認します。浴室では、浴槽の形状とサイズ、壁パネルの色と柄、シャワーや水栓のデザイン、浴室乾燥機や換気扇の仕様などをチェックします。

ドアや建具の種類も図面との照合が必要です。各部屋のドアのデザイン、色、開き方(右開き・左開き、引き戸など)が図面通りかを確認します。クローゼットや収納の扉についても同様にチェックしましょう。ドアノブやレバーハンドルのデザインも、選んだものと一致しているか確認します。

照明器具や電気設備についても、コンセントの位置や数、スイッチの配置が図面通りかを確認します。コンセントが予定していた位置からずれていると、家具の配置に影響が出る可能性があります。また、照明器具の取り付け位置も重要です。ダイニングテーブルの真上にペンダントライトを設置する計画だった場合、位置がずれていると見た目のバランスが悪くなります。

窓の位置やサイズ、種類も図面通りかを確認しましょう。窓の高さや幅は採光や通風に影響するだけでなく、家具の配置やカーテンの選定にも関わってきます。また、窓のサッシの色(室内側・屋外側)やデザインが指定通りかもチェックします。窓は数が多いため、発注ミスが起こりやすい箇所でもあります。

収納スペースの寸法も実測して確認します。クローゼットや押入れの内寸法が図面通りかをメジャーで測定し、棚の位置や高さ、ハンガーパイプの高さなども確認します。収納は実際に使い始めてから寸法の重要性に気づくことが多い箇所です。特に大型の収納用品を入れる予定がある場合は、十分なスペースがあるかを確認しておきましょう。

外回りと外壁のチェックポイント

建物の外回りは、雨風に直接さらされる部分であり、防水性や耐久性が特に重要となります。外壁や屋根、基礎部分の施工状態を入念にチェックすることで、将来的な雨漏りや劣化のリスクを軽減することができます。

外壁の状態確認は、まず全体を見渡して大きな傷や汚れがないかをチェックすることから始めます。次に、外壁材の継ぎ目やコーナー部分を重点的に確認します。サイディング外壁の場合は、パネルとパネルの継ぎ目部分のシーリング材が適切に充填されているか、隙間や剥がれがないかを確認します。シーリング材は防水の要となる部分であり、ここに不備があると雨水が壁内に浸入し、建物の劣化を早める原因となります。

外壁に設置されている配管の貫通部も重要なチェックポイントです。エアコンの配管穴、給湯器の配管穴、換気扇のダクト穴など、外壁を貫通している部分はすべて確認し、周囲が適切にシーリング処理されているかをチェックします。これらの部分からの雨水浸入は、外壁内部の構造材を腐らせる原因となるため、慎重に確認する必要があります。

雨樋の設置状態も見落としてはいけません。雨樋が正しく設置されているか、傾きが適切で雨水がスムーズに流れる構造になっているか、継ぎ目部分に隙間がないかなどを確認します。可能であれば、実際に水を流して排水状況を確認するのが理想的です。雨樋の不具合は、雨水が建物の基礎周りに溜まる原因となり、湿気や基礎の劣化につながる可能性があります。

基礎部分のチェックでは、ひび割れや欠損がないかを確認します。基礎コンクリートには、乾燥収縮による微細なひび割れが発生することがありますが、幅が0.3mm以上のひび割れや、構造的な問題を示唆するようなひび割れがないかを注意深く観察します。不安がある場合は、施工業者に説明を求め、必要に応じて専門家の意見を聞くことも検討しましょう。

基礎の周囲の排水状況も重要です。基礎周りに水が溜まりやすい箇所がないか、地面の勾配が適切で雨水が建物から離れる方向に流れるようになっているかを確認します。建物周りに水が溜まると、湿気の原因となり、シロアリ被害のリスクも高まります。

玄関ドアの状態は、外回りチェックの重要項目です。玄関ドアは住宅の顔ともいえる部分であり、防犯性や気密性も求められます。ドアに傷や凹みがないか、ドアの開閉がスムーズか、鍵の施錠・解錠に問題がないかを確認します。複数の鍵がある場合は、すべての鍵で動作確認を行います。また、ドアを閉めたときに隙間がないか、ドアの周囲のシーリングが適切かもチェックしましょう。

玄関ポーチやアプローチの仕上げも確認します。タイルや石材が使用されている場合は、ひび割れや欠け、浮きがないかをチェックします。タイルを軽く叩いて、浮いているような音がしないかを確認するのも有効です。また、アプローチの勾配が適切で、雨水が玄関に向かって流れてこないかも確認しておきましょう。

バルコニーやベランダがある場合は、床の防水処理が適切に施されているか、排水口の位置や機能が適切かを確認します。バルコニーの床には水勾配が設けられており、雨水が排水口に向かって流れる構造になっているはずです。水を流して排水状況を確認することで、勾配が適切かをチェックできます。手すりの高さや強度、固定状態も確認し、安全性に問題がないかをチェックしましょう。

室内の床・壁・天井の詳細確認

室内の仕上がり確認は、施主検査の中で最も時間をかけるべき部分です。毎日目にする空間だからこそ、細部まで丁寧にチェックする必要があります。効率的に検査を進めるためには、下から上へという原則に従って、床から壁、そして天井へと順番に視線を移していく方法が推奨されます。

床の検査では、まず全体を見渡して大きな傷や汚れがないかを確認します。次に、床を実際に歩いて感触を確かめます。歩いたときに床鳴りがしないか、ふわふわとした浮きを感じる箇所がないかをチェックします。床鳴りは下地の固定不足や材料の問題が原因で発生することが多く、生活を始めてからストレスになる可能性があります。特に廊下や階段では、複数回往復して音の有無を確認しましょう。

フローリングの継ぎ目も重要なチェックポイントです。継ぎ目の隙間が不自然に大きくないか、段差がないかを確認します。ただし、無垢材のフローリングの場合は、木材の膨張・収縮を考慮してわざと隙間を設けていることがあります。気になる隙間を発見した場合は、それが意図的なものか施工ミスなのかを施工業者に確認しましょう。

床材の色むらや傷がないかも細かくチェックします。自然光の下で様々な角度から床を見ることで、照明だけでは気づきにくい傷や汚れを発見できます。特に濃い色のフローリングは傷が目立ちやすいため、入念に確認が必要です。養生が不十分だったために施工中に付いた傷などは、この段階で発見して修正を求めるべきです。

壁の検査では、クロス(壁紙)の仕上がりを重点的にチェックします。クロスの継ぎ目は特に注意が必要な箇所です。継ぎ目が目立ちすぎていないか、柄がきちんと合っているか、継ぎ目に隙間や重なりがないかを確認します。コーナー部分や窓周りは施工が難しく、不具合が発生しやすい箇所ですので、特に入念にチェックしましょう。

壁紙の浮きや剥がれがないかも確認します。壁紙を軽く押してみて、下地から浮いているような感触がないかをチェックします。浮きがある場合は、時間の経過とともに剥がれてくる可能性があるため、早期に修正してもらう必要があります。また、壁紙表面に気泡やしわがないか、汚れや傷がないかも確認します。

壁の下地処理の品質も重要です。壁紙の表面から下地の凹凸が見えていないかを、斜めから光を当てて確認します。光の当たり方を変えることで、微細な凹凸が見えやすくなります。特にリビングなど広い壁面では、下地の不陸が壁紙の表面に影響しやすいため、注意深く観察しましょう。

天井の検査も同様に、クロスの状態や仕上がりを確認します。天井は見上げる位置にあるため、照明の光が当たると継ぎ目や凹凸が目立つことがあります。様々な角度から見て、不自然な影や継ぎ目がないかをチェックします。天井の高さが図面通りかもメジャーで実測して確認しましょう。

天井に設置される照明器具やシーリングファンなどの取り付け状態も確認します。取り付け位置が図面通りか、しっかり固定されているか、ぐらつきがないかをチェックします。照明器具は実際に点灯させて、正常に動作するか、明るさは十分かも確認しましょう。

巾木や廻り縁などの見切り材の施工状態も見落としてはいけません。巾木と床、壁との接合部分に隙間がないか、コーナー部分の処理が美しく仕上がっているか、傷や汚れがないかを確認します。これらの細部の仕上がりが、部屋全体の印象を左右することもあります。

建具と窓の動作確認

建具の動作確認は、実際に使ってみることが最も重要です。施主検査では、すべてのドアと窓を開け閉めすることが推奨されています。見た目だけの確認では、動作の不具合を見逃してしまう可能性があるからです。

室内ドアの開閉確認では、まずドアがスムーズに開閉できるか、引っかかりや異音がないかをチェックします。ドアを開けたときに床に擦れる音がしないか、ドアノブやレバーハンドルの動作に問題がないか、施錠できる場合は鍵の動作も確認します。ドアを閉めたときに、しっかり閉まるか、逆にきつすぎないかもチェックポイントです。

ドアの建て付けも重要です。ドアを閉めたときに枠との隙間が均等か、ドアが傾いていないかを確認します。また、ドアストッパーが適切に機能するか、ドアクローザーが付いている場合はその動作も確認しましょう。ドアクローザーの速度調整が適切で、ドアが勢いよく閉まりすぎたり、ゆっくりすぎたりしないかをチェックします。

引き戸の場合は、レールの状態や動作の滑らかさを確認します。引き戸がスムーズに動くか、レールにゴミが詰まっていないか、引き戸を閉めたときに隙間が適切かをチェックします。また、引き戸のストッパーが正しく機能するか、引き戸を強く引いても外れないかも確認しましょう。

クローゼットや収納の扉についても同様に動作確認を行います。開き戸の場合は、扉の開閉がスムーズか、複数の扉がある場合はすべて確認します。折れ戸の場合は、折りたたみ動作がスムーズか、レールの状態は良好か、扉を閉めたときに隙間が適切かをチェックします。引き戸の場合は、動作の滑らかさやレールの状態を確認します。

窓とサッシの確認は特に重要です。窓は数が多いため、発注ミスも起こりやすい箇所です。まず、窓の仕様が図面通りかを確認します。サッシの色(室内側・屋外側)、デザイン、ガラスの種類(ペアガラス、Low-Eガラスなど)が指定通りかをチェックします。

すべての窓を実際に開け閉めして、動作確認を行います。窓の開閉がスムーズか、引っかかりや異音がないか、鍵の施錠・解錠に問題がないかをチェックします。窓を閉めたときに隙間がないか、ガタつきがないかも確認しましょう。特に、風の強い日には窓がガタつくことがあるため、しっかり施錠できるかは重要なポイントです。

窓枠やサッシに傷や汚れがないか、ガラスにヒビや割れが入っていないか、ガラスに汚れや曇りがないかも確認します。ペアガラスの場合、ガラスとガラスの間に汚れや曇りがあると、清掃が困難なため、この段階で発見することが重要です。

網戸の状態も忘れずにチェックしましょう。網戸に破れや歪みがないか、スムーズに開閉できるか、しっかりとレールにはまっているか、網戸を閉めたときに隙間ができていないかを確認します。網の張り具合は適切か、網戸のストッパーが正しく機能するかもチェックポイントです。

窓の気密性や防音性も重要な確認項目です。窓を閉めたときに隙間風が入らないか、外の音がどの程度遮断されるかを確認します。特に道路に面した窓や寝室の窓は、防音性が生活の快適性に大きく影響するため、入念にチェックしましょう。

水回り設備の徹底チェック

水回り設備は住宅の中で最も頻繁に使用する部分であり、不具合があると日常生活に大きな支障をきたします。そのため、施主検査では特に時間をかけて確認する必要があります。

キッチン設備の確認では、まずシンク周りの状態をチェックします。シンクに傷や汚れがないか、シンクの取り付けが適切で隙間がないかを確認します。次に、蛇口の動作確認を行います。水とお湯の両方が問題なく出るか、水圧は十分か、温度調節はスムーズか、蛇口からの水漏れがないかをチェックします。

シンクの排水状況も重要です。シンクに水を溜めて一気に流し、排水がスムーズか、排水時に異音がしないか、排水管から水漏れがないかを確認します。シンク下の収納扉を開けて、排水管の接続部分からの水漏れがないかも目視で確認しましょう。

コンロやIHクッキングヒーターの動作確認も必須です。すべての口が正常に着火するか(ガスコンロの場合)、または加熱するか(IHの場合)を確認します。火力調整がスムーズか、安全装置が正常に機能するかもチェックします。また、レンジフードの動作も確認し、換気がスムーズか、異音がしないか、照明が点灯するかをチェックしましょう。

キッチンのキャビネットや引き出しの動作も確認します。すべての扉や引き出しがスムーズに開閉できるか、ソフトクローズ機能が付いている場合はそれが正常に動作するか、内部に傷や汚れがないかをチェックします。また、キャビネットの扉の面が揃っているか、隙間が均等かも確認しましょう。

浴室設備の確認では、浴槽の状態から始めます。浴槽に傷や汚れがないか、浴槽の取り付けが適切で隙間がないかを確認します。次に、シャワーや蛇口の動作確認を行います。シャワーとカランの両方から水とお湯が問題なく出るか、水圧は十分か、温度調節はスムーズか、切り替え操作に問題がないかをチェックします。

浴室の排水状況も重要な確認項目です。浴槽の排水がスムーズか、床の排水口への水の流れは適切か、排水時に異音がしないかを確認します。浴室の床には水勾配が設けられており、水が排水口に向かって流れる構造になっているはずです。実際に水を流して、水の流れ方を確認しましょう。

浴室乾燥機や換気扇の動作も確認します。正常に動作するか、異音がしないか、風量は十分かをチェックします。浴室乾燥機の場合は、暖房機能や涼風機能も動作確認を行いましょう。また、床や壁のタイルについても、ひび割れや欠損がないか、目地の状態は良好か、タイルの並びが美しいかを確認します。

トイレ設備では、便器に傷や汚れがないか、便器の取り付けが適切で床との接合部に隙間がないかを確認します。水の流れを実際に確認し、正常に流れるか、水量は適切か、異音がしないかをチェックします。タンク式の場合は、給水が正常か、タンク内の部品に異常がないかも確認しましょう。

温水洗浄便座(ウォシュレット)が設置されている場合は、すべての機能の動作確認を行います。温水が出るか、温度調整ができるか、ノズルの動作は正常か、乾燥機能があれば動作するかなどをチェックします。また、便座の暖房機能や脱臭機能も確認しましょう。

洗面化粧台の確認では、洗面ボウルやカウンターに傷がないか、水栓の動作に問題がないか、排水がスムーズかをチェックします。収納扉や引き出しの開閉もスムーズか確認し、内部に傷や汚れがないかもチェックします。鏡が設置されている場合は、傷や歪みがないか、照明が正常に点灯するかも確認しましょう。

電気設備と給湯設備の確認

電気設備の確認では、見た目だけでなく実際に使ってみる動作確認が欠かせません。すべてのコンセントに電気が供給されているかを確認するため、スマートフォンの充電器などの簡単な電気機器を用意し、各コンセントに差し込んで通電をチェックします。コンセントの位置や高さが使いやすいか、図面通りかも確認しましょう。

専用コンセントの確認も重要です。キッチンやエアコン設置部分のコンセントについては、アース付きになっているか、ボルト数が正しいか(100Vまたは200V)を確認します。特にIHクッキングヒーターやエアコンなど、高電圧を必要とする機器の場合、ボルト数が間違っていると使用できないだけでなく、機器の故障や火災の原因にもなるため、慎重に確認する必要があります。

照明器具の動作確認も行います。すべての照明スイッチを操作して、照明が正常に点灯するか、スイッチの位置や数が図面通りかを確認します。調光機能がある場合はその動作も確認しましょう。また、照明器具の取り付けがしっかりしているか、ぐらつきがないかもチェックします。

インターホンの動作確認も忘れずに行います。呼び出し音が鳴るか、画面が映るか(モニター付きの場合)、通話機能が正常に動作するかを確認します。また、テレビ端子やインターネット用の配線も、位置が図面通りか、必要な箇所にすべて設置されているかをチェックしましょう。

ブレーカーの確認も重要です。分電盤を開けて、各部屋や設備の系統が正しく配線されているか、ブレーカーのラベルが適切に記載されているかを確認します。主幹ブレーカーの容量が契約通りか、漏電ブレーカーが設置されているかもチェックしましょう。可能であれば、各ブレーカーを一つずつ切ってみて、対応する箇所の電気が切れるかを確認すると、配線の系統を把握できます。

給湯設備の確認では、すべての水栓からお湯が出るかを確認します。給湯器のスイッチを入れて、設定温度通りの湯温になるか、お湯になるまでの時間は適切か、水圧は十分かをチェックします。追い焚き機能がある場合は、その動作も確認しましょう。浴槽に水を張り、追い焚きボタンを押して、正常に湯温が上がるかをチェックします。

給湯器本体の設置状態も確認します。給湯器が安全な位置に設置されているか、配管の接続が適切か、給湯器周辺に異常な音や臭いがないかをチェックします。リモコンの動作も確認し、温度設定や各種機能が正常に動作するかを確認しましょう。

床暖房がある場合は、その動作も確認します。床暖房のスイッチを入れて、実際に床が温まるか、温度調節ができるか、異音がしないかをチェックします。ただし、床暖房は温まるまでに時間がかかるため、検査開始時にスイッチを入れておき、検査の最後に温度を確認するとよいでしょう。

エアコンが設置されている場合は、冷房と暖房の両方の動作を確認します。設定温度通りに冷えるか・温まるか、風量調節ができるか、リモコンの動作に問題がないかをチェックします。また、室外機の設置位置や動作音も確認しておきましょう。

見落としがちな細部のチェック

施主検査では、目立つ部分に気を取られがちですが、細かい部分にも注意を払う必要があります。これらの細部の確認漏れが、入居後の不満につながることも少なくありません。

コンセントやスイッチのカバープレートは、意外と見落とされがちな箇所です。カバープレートに傷や汚れがないか、しっかり固定されているか、壁に対して傾いていないかを確認します。複数のスイッチが並んでいる場合、プレートの面が揃っているかもチェックしましょう。

換気扇や換気口の動作確認も重要です。トイレや洗面所、キッチン以外にも、各部屋に設置されている換気口や給気口が正しく機能するかを確認します。24時間換気システムが設置されている場合は、その動作も確認しましょう。ティッシュペーパーを換気口に近づけて、吸い込む力があるかをチェックする方法も有効です。

階段がある場合は、各段の高さが均一か、きしみがないか、手すりの高さや固定状態が適切かを確認します。階段を上り下りして、音の有無や安定性をチェックしましょう。階段の滑り止めも適切に設置されているか、しっかり固定されているかを確認します。手すりは、適切な高さに設置されているか、しっかり固定されていてぐらつきがないかもチェックポイントです。

天井裏や床下の点検口がある場合は、そちらも確認します。点検口を開けて、内部の状態を確認しましょう。断熱材が適切に施工されているか、隙間がないか、配管や配線に問題がないか、害虫の侵入経路がないかなどをチェックします。ただし、専門知識がない場合は、施工業者に説明を求めながら確認するとよいでしょう。懐中電灯を持参すると、暗い天井裏や床下の確認に役立ちます。

収納内部の確認も忘れずに行います。収納の扉を開けて、内部に傷や汚れがないか、棚板がしっかり固定されているか、ハンガーパイプの取り付けが適切かを確認します。収納の奥行きや高さが図面通りかもメジャーで測定しておくと、入居後の収納計画が立てやすくなります。

窓周りのコーキングも重要なチェックポイントです。窓枠と壁の接合部分のコーキング(シーリング)が適切に施工されているか、隙間がないか、仕上がりが美しいかを確認します。コーキングの不備は雨水の浸入原因となるため、慎重にチェックしましょう。

ドアストッパー戸当たりなど、小さな部品の取り付け状態も確認します。これらが適切に機能するか、しっかり固定されているかをチェックします。ドアストッパーがないと、ドアノブが壁に当たって傷をつける原因となります。

幅木や廻り縁、窓枠などの見切り材の施工状態も見落としてはいけません。これらの部材と壁や床との接合部分に隙間がないか、コーナー部分の処理が美しく仕上がっているか、傷や汚れがないかを確認します。見切り材の継ぎ目の処理も、美観に影響するため、チェックしておきましょう。

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